このページには、Fire Vox日本語版がおいてあります。
Fire Voxとは †
Fire Voxは、Charles L. Chenさんが開発されているFirefoxを音声ブラウザにする拡張機能です。
公式ページは、Fire Vox: A Screen Reading Extension for Firefoxです。公式ページにおいて GNU GPLライセンスで公開されています。
日本語版 †
本来の機能でも日本語音声合成エンジンを使えば、日本語でページは読んでくれるのですが、タグについてのアナウンスなどは英語のまま読み上げてしまいます。例えばページ内のリンクの数と見出し要素の数の報告など。そこでメッセージを日本語化してみました。(この作業をまとめたものを「Firefox拡張のローカライズ」に残しておきます。)
下のファイルは(以前の)このページを読ませてみたサンプル音声です。音声は、ドキュメントトーカの「たかし」です。
ダウンロード †
ここに日本語版(非公式)を公開しておきます。
当然本家と同じGPLライセンスです。なお実行には、Windows版のFirefoxが動く環境でSAPI5もしくはSAPI4日本語音声合成エンジンが既にパソコンに組み込まれている必要があります。自己責任でご使用ください。なおこれはβ版です。
以下の拡張機能をダウンロードして組み込んでください。Firefox上からのオートインストールには対応していません。
同じ作者のCharles L. Chenさんが公開しているclickspeakも日本語化してみました。これは選択範囲を読み上げてくれる拡張機能です。使用しているライブラリはFire Vox日本語版と常に共通なので本家とは多少異なります。
ページ下部の添付ファイル欄には、ビルド番号(公開番号)付きの他のファイルも置いてあります。Fire Voxとclickspeakは同じライブラリを使っているので、管理しやすいように同じビルド番号を付けていきます。
ロケール切り替えでメニューやタグ情報などを発音する言語を切り替えられるようにしているエディションも「拡張版」として作っています。英語のロケールにすれば元の英語のメッセージに戻すこともできます。ただし開発中なので問題の起きる可能性が高いかもしれません
公開している種類 †
シンプル版 †
公式のものに対し最小限の日本語対応ための改造を施したものです。
・ページ要素のアナウンスは本来の英語から日本語に変更しています。
・SAPI4形式の音声に対応しています。
バージョン番号は、*.*_jp.0.* というふうにし、拡張版と区別しています。
SAPI4の音声の入手方法 †
一般的にはSAPI4対応日本語音声を購入することによりパソコンにインストールさせることができますが、下記の手順によりマイクロソフトホームページ内にあるMS Agentのものを無料で入手することができます。
MS Agentサイトには、SAPI4.0a関係の様々のファイルが置いてあります。ただし英語ページです。
必要なファイルは、二つです。
この二つのファイルはMicrosoft Agent download page for end-usersというページに置いてあります。
SAPI4対応日本語音声エンジンは、Text-to-speech enginesのところにあるプルダウンメニューから「Lernout & HauspieR TTS3000 TTS engine - Japanese (3 MB exe)」を選び、その下の「Download selected engine」のリンクをクリックすれば、ダウンロードできます。
SAPI4ランタイムは、SAPI 4.0 runtime supportの下にあるリンク「Download the Microsoft SAPI 4.0a runtime binaries (824 KB exe)」をクリックすることで、入手できます。
この二つのファイルをダウンロードし、実行することで、日本語SAPI4音声が利用できるようになります。
音声設定の方法 †
SAPI5の音声はコントロールパネルで選択されているものが使われますが、SAPI4の標準音声はうまく選べません。そこで簡易的にブラウザから設定できるようにしておきました。
Firefoxはアドレス欄に「about:config」と入力すると、設定値の参照と変更ができるようになります。「firevox.SAPI4Voice」を探し、それをダブルクリックして整数値を入力します。たくさんの項目がありますがフィルタ欄にキーワードを入れると絞り込めます。「Voice」と入れると探せるでしょう。入力する数値は音声の登録番号です。音声をインストールした順序で違ってしまうので、どの番号がどの音声かはわからない。存在しない番号を入れた場合は、0番と見なされます。変更した後、再起動させてください。
入れてみないとどの音声か分からないのも面倒ですので、この一覧を出力するWSHスクリプトを用意してみました。解凍してご利用下さい。
更新履歴 †
- 008(2008.05.22) MacOSXLeopardでピッチが上がったまま戻らないことがあるのでピッチがとりあえず変わらないようにした。
- 007(2008.05.18) MacOSXLeopardにおいてエンコードされた文字列の読みをスキップさせた。
- 006(2008.05.12) 本家バンドル3.7の日本語化。日本語版の連続読みの開始エラーを修正。
- 005(2008.05.08) 本家のライブリージョンアナウンスへの変更を反映
- 004(2008.05.04) SAPI4音声への対応
- 003(2008.04.27) 本家の最新版を日本語化。
- 002(2007.11.27) 「固定修飾キー」など訳語の修正。
- 001(2007.11.26) 行儀の良い日本語版として公開。ハードコーディング版。
拡張版 †
ロケールによるアナウンス言語の切り替えやSAPI4音声への対応など、独自の改造をおこなっているものです。より実験的です。
ここで実験していたSAPI4音声対応機能を通常版に組み込みました。
以前はこちらのみを公開していましたが、通常の利用では改造したものは必要ないだろうということで、ひっそりとやることにしました。
バージョン番号は、*.*_jp.1.* というふうに区別しています。
更新履歴 †
- 007(2008.05.08) 本家3.6の日本語化。SAPI4の問題解決。
- 006(2008.04.25) 音声を切り替えなければ、LH Kenjiでも使えるようにした。
- 005(2008.04.24) LH Kenji, LH Naoko で終了時に落ちるので、とりあえず選ばれないようにした。
- 004(2008.04.22) SAPI4での連続読みがまともにできるようにした。
- 003(2007.11.27) 訳語の修正。clcspeakの「End of Document.」を日本語化。
- 002(2007.11.26) 「固定修飾キー」など訳語の修正。「レイアウトテーブルの指摘」ができなかったために「Q」キーが進まなかったのを修正。
- 001 以前から作っていたのを改めて実験用として公開。
分かっている問題 †
- 処理速度の速いパソコンだと読み飛ばしが起きることがある。
- 連続読み中、ロケール言語とページ言語の切り替えがうまくいかないことがある。
- HTML要素に含まれる文字列をロケール言語で読んでしまう。例えばページタイトル。
Mac Leopard用 †
これは日本語化していません。
Fire Voxに内蔵されているMacTTSだと日本語は%に16進数文字をくっつけた文字に変換されて読み上げられてしまう。英文の音読はさせたいが普通に日本語ページも見るときうるさくて困ってしまう。
そういうわけで、上の二つの改造とは逆の方向性で、Leopardで日本語が邪魔にならないようなものを用意してみました。
- &ref(): File not found: "clc-4-tts_bundle_v3.7_leopard_jp_2.xpi" at page "Fire Vox";
これを利用するときは、あらかじめ英語(米国)版Firefoxをインストールした後、Locale Switcherアドオン、日本語言語パックja-JP-mac、そしてQuickRestartアドオンを入れて使うと快適になるだろう(この文のリンクは執筆時最新のものだが、リンク先が変更される可能性がある)。
- 002(2008.05.22) ピッチが高くなったまま戻らないときがあるので応急処置としてピッチを無視した。
- 001(2008.05.18) エンコードされた文字列を読まないようにした。
サンプルファイル †
言語コードで読み分けてくれるかのサンプルです。
TODO †
以下の独自拡張ができたらいいな。
- Windows版で音声設定のパネルを作る。
- Windows版で日本語入力用のダイアログボックスを作って入力をしやすくする。
- Mac Leopard版でドキュメントトーカforOSXの音声でしゃべってくれるようにする。
コメント †
何かコメントや不具合報告などありましたら、どうぞ書き込んでください。
- Firefox 1.5.0.1でインストールしようとしたら、できません。一度試してみたいのですが。 -- ota_h?
- ota_hさんと一緒で、1.5.0.1で弾かれます。簡単にパッチ当てれないでしょうか? -- おにぴー?
- すいません。ota_hさん、おにぴーさん、コメントの確認が遅れてすみません。現バージョン用への書き換えは済んでいて、自分ではUPしたつもりになっていました。早速置き換えておきます。 -- takayan?
- やっと試せました。試したレポートを http://otasweb.cocolog-nifty.com/otasweb/2006/05/fire_voxweb_0ea4.html におきました。 -- ota_h?
- 遅くなりましたが、ありがとうございます。 -- takayan?
- とりあえず、Firefox2用で使えるものを置いておきます。 -- takayan?
- 0と1は良いのですが、21〜26は点や丸まで読み上げますので読まないようにするには?、、、それと読み上げ速度のコントロールはどうやればよいのでしょうか? -- カチリトナラシテ?
- カチリトナラシテさん、コメントどうもです。すいません番号の意味が分かりません。ですが点や丸はfire voxそのものでは設定できません。読み上げ速度も、どのOSを使ってどの音声エンジンを使うかにもよりますが、システムの標準設定をそのまま使っているのでそちらで設定するしかないでしょう。本家のFireVoxは実用的というより実験的なアドオンのように思います。商用の音声ブラウザに匹敵するような実用的なものにしていくにはいろいろ意見交換をして本気で作り変えていく必要があると思います。 -- takayan?
- 早速のご回答恐縮です、、、すいません説明が足りなくて、番号はttslist.zipを解凍したら出てきたものでabout:configによる設定画面でSAPI4_VOICEの数値を変えることでいろいろな声色タイプが使えるようになるという事で、3〜21は英語ですが、0,1、22〜26は日本語です、その日本語の0と1は良いのですが、22〜26にすると、記号もすべてそのまま読んでしまいます、スキップする設定があるはずですが、わたしには?ですねアクエストークと言うフリーの音声エンジンではスピード調整が出来ます、またDTallkerと言うフリーの音声エンジンをこのfirevoxで使えればよいのですが?今のところフリーのものではこの二つが性能が良いようです、尚こちらは、Win xp pro のsp2です -- カチリトナラシテ?
- 事情が分かりました。FireVoxに音声設定のパネルを作るか、音声番号のようにabout:configでスピードを設定する変数を作るかしないとダメでしょうね。FireVoxをアクエストークに対応させるには漢字をひらがなに変換する処理が必要になるのですぐにはできません。ちなみにttslist.zipを解凍したものはそちらで動きますか?22-26の名前はなんとなってますか? -- takayan?
- お手数お掛けします、ttslist.wsf のリスト名は21 小太郎の父22 はなちゃんの母23 太郎の息子24 花子の娘25 太郎の召使26 花子の召使となっております、wsfファイルの使い方が分らずそのままconfigのリストのsapi4_voiceの数値を変えて居りましたが、やり方が間違っているような気がします?、尚、もしやられるならアクエストークよりもDTalker for OSW(フリー)のはなちゃんや花子の方が声色は上だと思いますので、そちらでお願いできれば良いと思いますが? あと、FireVoxの設定操作パネルから1スピード2声タイプ3声の高さの3っつが変えられると良いと思います -- カチリトナラシテ?
- 方法は間違っていないです。もともとこのFireVoxのTTS設定ではユーザは何も設定できません。書いていただいた名前はおそらくALTAIRで使われている音声ですね。それで試してみたらやはり句読点を読んでしまいます。これは仕様のようです。今度作ろうと思うFireVoxの設定パネルには句読点を無視するかどうかのチェックボックスも必要になりますね。 -- takayan?
- ALTAIRはなかなかいいと思うんですけど、扱いにくくて困ります、(それに何かのセキュリテイソフトでwinal604にウィルスが入ってますよとレポートされた事も有ります)句読点を「読まない設定」も出来るんですが、iniでコントロールしているせいかなぜかすぐ効かなくなってしまいます、アクエストークは非常に無難な音声でいろいろなソフトで使われていますが、個人的にはaltairの方がいいですね(商用版ではいろいろいいのが有りますが)fire fox アドオンの中にアクセシビリテイのやつが有ります(日本語版の方)がこちらにも読み上げが有りますが英語(kevin)のみ?のようですこっちに日本語を読ませるように出来ればいいかも知れません、読み上げに関するコンテンツはネット上でもまだ発展途上でこれからいろいろ出てくると思いますが、先生の作品に期待したいですね -- カチリトナラシテ?